日プの亡霊の心を溶かしたOWV SUMMER LIVE 2021 -WIND-
2021/08/01備忘録
日ぷグルで円神舞台とおるびトークショーと現場を経験して今回のおーぶで何気にコロナ禍で初めての“ライブ”を体験してしまい、やはりライブというもの自体のそのエネルギーのデカさを実感してしまった……
舞台とトークショーはあくまでもこちら側が座って“観覧”するものであって、やはりライブでこっちも立って動いて、そして爆音とペンライトの光の中に立つ推しを見るという行為、そして自分自身が推しを輝かせる光の一部となることに一体感を覚えたし、この光景こそが何にも変え難い彼らの“生命活動”そのものなんだなって身をもって確認したライブだった。
以下WINDの感想↓
AWAKEは日ぷという過去への決別とOWVとしての昇華の儀式を形にしたライブだと思ってて、OWVがOWVとしてもう“グループ”なんだなと確実に実感させられたライブで、OWV4人、メンバーが1人でも多くても少なくても表現できない唯一無二の存在であることを目に焼き付けさせられるようなものだった。
だけど、だからといって、真面目な話、私が未だに日ぷの亡霊であることは変わらないし、流石に時が経てば忘れられるものやろと思ってたらいつのまにか亡霊2年目突入してたし、どうにかなるどころか症状は悪化の一途を辿ってるのでもうこれから一生ずっとこのままなんやろなって覚悟し始めてる。
それだけはやっぱり変わらないことであって、無理矢理忘れるということもしなくていいものなのだなと最近は考え始めてる。
WINDを経て、端的にそれぞれのライブのことを表すとすると、AWAKEがOWVというものの絶対的な存在を確認させるものであるなら、WINDはOWVというこれからの活動の軌跡へ指し示す期待と安堵と癒しを与えるものだと思った。
AWAKEの「目を離すな“俺たち”をみろ」と言わんばかりのパフォーマンス、とくに寸劇の後に日ぷの制服を着てツカメを踊ったシーンは"If"の世界と現実世界をシームレスに繋ぎ、夢は現実であり、現実もまた夢である、というような演出は転換のメッセージでありつつも無理矢理に私たちに決別を自覚させるようなものではなく、ただ、あのライブ自体が一つの“覚悟”のようなものであったように思う。
オブのツカメでた瞬間、何をするわけでもなくただ眺めることしかできなかったの完全にサードインパクトの瞬間を見つめることしかできなかったネルフ所員のモブの気持ちわかった…ガフの扉開いてたもん…#OWV_AWAKE
— たろ (@pdu101ros) 2021年4月11日
WINDはそれとは対照的に、OWVというものをOWVとして純粋に真っ直ぐと、キラキラしたものを両手で包み込むような感覚で観ることができた。
1部2部と見終わった感想としては
「これが過去も未来も全てを背負ったOWVなんだな」
というひとしきりのものだった。
痛みを伴わない多幸感の中で、ただただあの空間の彼らだけを愛することができることにひたすらの安堵と心地よさを覚えた。
特に印象に残った曲はBeautifulとWhat you waitin’ forなんだけど、クソデカ感情を抱えた亡霊としては、あの空間で聴いたあの歌詞が今まで聴いてた意味とまったく違って聴こえてそれが自分でも驚いた。
初めてOWVを目の前で生で見れる期待感とともにAWAKEで受けた儀式のような演出の衝撃を引きずって一抹の不安感を抱えながらの会場入りだったんだけど、まず入りのBeautifulがとにかく、とにかくわたしの心を救った。
あの時の心理状態と空間の演出の中で受けた初感なので歌詞の本来の意図とは少しずれてしまうかもしれないけれど、
“寂しくさせたら I'm sorry
今欲しいのはただ一つ 喧騒逃れ君と
重なり合う 'Til the morning”
のフレーズが、日プを懐古していたAWAKEのあの演出はあれきりで、もう目にすることはないであろうと分かっていつつもなんとなく寂しさを抱えていた私にとって、それを受け入れ、今からこの空間は私と彼らを一つに溶かす場所になるのだということを優しく囁かれている感覚になって、その時点で私の心は掴まれ、一気に引き込まれた。
そして、
“戻ればいいさ あの頃に、さぁ
どこまでも Sweet time, sweet time
ゆっくりでいいさ Come a little closer
手を取り合い Slow dance, slow dance”
で、過去と決別した彼らが目の前にいるのに対して、まだずっと過去に囚われている私をあの頃の記憶を無くさなくてもいいし、ゆっくりでもいいから今の自分達を見てほしい。いつまでも一緒にいるから。というメッセージと捉えてじんわりと涙が出た。
これはわたしの勝手な解釈なんだけども、それでもとにかく救われた。
さらに、
“忘れていいよ 俺以外もう
どこまでも Deep night deep night
ありのままを Love your imperfection
1秒ずつ Slow dance slow dance”
で心臓ギュッッとなってしまった。
さっきまでゆっくりでいいとか言ってたのにやっぱり俺以外もう忘れてほしいんじゃんっていう。。。
そのふと見せる心の内みたいなやつ。。
こう感じるのは私自身いま安藤誠明という最推しが居るからこそで、別グループへの感情の比率が比較的大きく頭の中を支配しているからこそなのだと解釈しているんだけど。
だけどSlow dance slow danceなんですよね……
優しい好きだ…
これは勝手な過大解釈も甚だしいことはわかってるんだけど、、、
ただ、私の心は救われた。
それだけが真実なのは変わらない。
というようにのっけからデロデロにOWVの皆さんに懐柔されてのスタートで、だからこそ純粋に彼らを彼らのまままっすぐ見つめることができたのかなとも思ったりしてる。
Beautifulが一曲目だったのは本当に大きな意味があった。
そして純粋に楽しい!嬉しい!楽しい!!という感情で何曲かライブは進んで、そろそろ終盤締めあたりかなというちょっと寂しくなってきたとこで、わっちゅが入ってきてまた心を掴まれた。
ほんとにこのセトリの緩急が完璧すぎた。
わっちゅの
“遠回りした日だって 違った景色があって
見え始めてきた My Story”
のフレーズがほんっっっとーーーにこのWINDのライブの全てだといっても過言ではないと思った。
それぞれ違った道を彼らは覚悟を決めて突き進み、これからの未来へ一気に駆け抜けていくような高揚をスピード感のあるメロディと共にステージから存分に感じた。
そして
“フェイクみたいな毎日も ウソみたいに変わってく
自由に描けばBrand New Day
どんな未来があったとしても
弾む感覚信じてこう”
で、過去は過去のまま、ただその記憶をうじうじとしたネガティブな感情ではなく、どんな過去も未来につながる軌跡であったことを、目まぐるしく変化し、成長する彼らの描く未来を見守って行きたいと、その曲は私の願いへと繋がった。
とにかく、このWINDというライブはわたしの過去に対する蟠りみたいなのを解きほぐすようなそんな物語であった。
どうしようもなく未だに日プという過去に囚われてはいるけれど、それらを受け入れ、ゆっくりでもいいからこの始まりを共に歩んでいこうという優しさに包まれたメッセージのようなものだった。
まさに手を取り合った彼らとの Slow danceだった。